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サポート企業インタビュー

UNIVALEO代表 久川様

弊社サポートにより今年4月にEビザ取得、アメリカ展開を果たしたUNIVALEOの久川代表にお話を伺いました。

Univaleo Interview CEO Kugawa

Interviewee : UNIVALEO代表 久川様
Interviewer : aiTWorks代表 高橋

univaleo website - aiTWorks

UNIVALEO企業情報

Los Angeles, California

アメリカ医療現場の人手不足解消のために、医療従事者の派遣業を行う。高い医療スキルを持った専門のプロフェッショナルを現場に送ることをモットーに、現行医療にイノベーションを起こすビジネスを展開。ますます需要が高まる、多言語による医療提供を行える企業として注目の的となっている。 

企業名: UNIVALEO INC.(https://univaleo.net/ 親会社: 株式会社 保健科学研究所(https://www.hkk.co.jp/  

企業について
事業内容について教えてください。

アメリカ市場においては、医療系の人材派遣を行っています。 日本のほうでは、クリニカルラボが主軸のビジネスで、主に、臨床検査事業、遺伝子関連検査事業などを行っています。 派生的な事業では、介護、ドクターの派遣、医療系コンサルティング、開業支援も行っています。 

開業支援の部分においては、今回、アメリカで立ち上げた新規事業の部分にも繋がりますね。

はい。日本の医療従事者、アジアの医療従事者の、アメリカで開業したいというビジョンをサポートする部分ではつながっていると思います。 

アメリカ進出について
なぜ、アメリカでビジネスをしようと思ったのでしょうか?

今後、アメリカがどこまで、“強いアメリカ”でいられるかは不透明ですが、それでも、やっぱりアメリカは押さえておいたほうが良いんじゃないかという視点は常に持っていました。 今後は、人口拡大も含め、アジアの市場は成長していくと思います。 しかし、それでも、これまで世界の医療をリードしてきたアメリカに拠点を作ることは、ワールドワイドなビジネスを展開していく上では必須だと感じます。 アメリカには大きな日系社会があるという事実も含め、アメリカという国は日本人にとって受け入れやすい国というのもひとつの理由ですね。 

アメリカ進出に向けて、どれくらいの期間準備しましたか?また、具体的にどんな準備をしましたか?

最初に、aiTWorksさんにお声がけしたのが2020年の夏くらいだったと思うので、準備期間は2年くらいになりますね。 もともと弊社では「HOKEN KAGAKU NORTH AMERICA」というアメリカの医療機関への投資会社を持っていました。そこから、ハワイにいる日本人向けの介護事業やアメリカのペット医療事業への進出も考えましたが、結果的に現在のUNIVAEOで行っているアメリカ医療従事者派遣事業にたどり着いた感じです。 ですので、具体的な準備で言えば、保健科学研究所でおこなっている事業から、どんな部分でアメリカ進出が可能かを模索した部分が大きいかと思います。 

アメリカ進出の準備をする中で、どこが一番大変でしたか?また、どのようにその課題を解決しましたか?

事業の選定が一番大変でした。時間をかけて、リスクも考えながらビジネスの方向性を決めるのに時間がかかった印象です。そこをしっかりしておかないと、VISA取得にも影響が出てしまうと思いますね。 

日本とアメリカのビジネスモデルで異なる点など、実感はありますか?

ビジネスモデル的には、それほど大きく変わらないと思います。 ですが、日本とアメリカでは、まだまだ会社自体のネームバリューが違うので、そこに難しさは感じています。日本ではある程度認知度のある会社ですが、アメリカではまだまだスタートしたばかりなので、人材を集めることの大変さも実感しています。 現状、UNIVALEOは、まだ基礎作りの段階なので、徐々に会社のネームバリューを作っていきたいとは考えています。 

今後、アメリカでビジネスを拡大していく中で、どんなことを期待していますか? 市場の展望と合わせてお聞かせください。

医療のボトムラインはインフラだと思っています。ガス・水道と同じじゃないかと。 人が生活していく中で、医療は絶対になくてはならないものなので、そこにバリューを置いて、そのお手伝いをしていくための医療従事者派遣としてビジネス拡大ができたらなと思います。 その中で感じるのは、日本人はとても保守的だなということです。アメリカ、特にロサンゼルスでは、中国人や韓国人コミュニティはとても大きいのに、日本人コミュニティはそこまで大きくない。 先人がいれば、前例となるビジネスモデルがあれば、次に続く形で、もっともっと日本のビジネスがアメリカに進出しやすくなると思うので、その先駆けになっていきたいとも思いますね。 日本の医療現場にしかないホスピタリティの精神や細かなケアを、アメリカ市場で展開していければ。 

米国進出を考えている企業へ
アメリカ進出を考えている企業に対して、「ここは入念に準備したほうが良い」と思う点があればお聞かせください。

どうしても慣れたところが心地よくて、そこで止まってしまうのは理解できますが、外に目を向けることが大切だと思います。外に目を向けないと、新しい人とも、新しいビジネスとも出会いがないので。 そのなかで、アメリカでは諸々の許認可とか、クレジットヒストリーとかが重要になるので、現地のことをよく知っている会社にサポートを依頼するのはとても重要だと思います。 先ほどもお伝えしましたが、VISAを取得するには、何よりもビジネスの方向性とか軸がしっかり定まっていないと難しい。なので、自分達が向かっていく方向に、一緒に寄り添って進んでくれる協力会社の存在は大きいと思います。 あとは、常に次の手を考えておくことが重要ですね。例えば「仮にビジネスがこうなったときにこうしていこう」みたいな。 

なるほど。次の手を考えておくことは、他のビジネスでも重要ですよね。

そうですね。実は、弊社も最初は日本にいるアメリカの移民弁護士に相談していたんです。しかし、やっぱり、アメリカ現地のことに対する理解度が低くて、その弁護士が用意した書類では移民局に相手にされなかったという過去があります、、、(笑) そんな中で、次の手を模索しているうちにaiTWorksさんに出会えて、無事にアメリカ進出ができたので、バイパス案というか、常に次の手段を考えることはとても重要ですね。 

そんな人たちに向けて一言メッセージをお願いします。

まずは自分で動いてみることが大事だと思います。 私も今回、aiTWorksさんの協力を受けながら、自分で色々調べたり、アメリカ進出のための準備を進めたことで、新しい発見がありました。 人任せにしないで、まずは自分が動いてみることが、将来を切り開くことにつながると思うので、積極的に動いて、信頼できる人を見つけて、進んでもらえればいいんじゃないかなと思います。